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ロッカールームのベンチで君は
2007.08.27 (Mon)
甲子園球場のコーチ専用ロッカールーム。
久保コーチ以下、主立った面々が集まり、
「藤原の再就職先」について、侃々諤々の議論が繰り広げられていた。

さいしゅうしょくさき。

意外と言いにくいなあ。

議論にはあまり興味がなかった吉竹コーチが、
そんなことをうすぼんやりと考えつつ、
この日11本目のヴァージニアスリム・メンソールに火をつけようとしたまさにそのときである。

ドンガドンガドンガラガッシャーーーン!!!

ロッカールームの隣にある監督室から轟音が鳴り響いた。

「なにごとか?」
コーチ陣は、色めき立った。

悪い予感がしたのである。

阪神タイガースという球団には、数々の暗い過去がある。

そのうちのひとつが「金田監督殴打事件」だ。
昭和48年、当時の金田正泰監督が、
夏のロード真っ盛りの時期に、サイドスロー投手の鈴木皖武に殴られ、
続いてファン感謝デーの日に、ベテランサウスポー、権藤正利に殴られたのだ。
二人とも、監督の起用法に不満を持っていたようである。
この年は、巨人と最終戦まで優勝を争った年。
そんなときに何をしとんねん、という話である。

監督が選手を殴ることはままあれど、
選手が監督を殴る、しかも1年で2人も、などというのは前代未聞の出来事である。
さらに驚くべきは、こうした事実がマスコミを通じて瞬く間に広まってしまったことだ。
一体全体このチームの危機管理はどうなって……。
うむ、今はそんなことはどうでもいい。
ともかく、ロッカールームにいるコーチ陣は、一様に心臓がバクバクしていたことは間違いない。

起用法に不満を持つ選手が監督を殴る…。

起用法に不満を持つ選手が…。

起用法に不満…。

アイツか?

いや、アイツもや。

いやいや、アイツもや。

いやいや、アイツを忘れたらアカンで。

いやいや、それを言うならアイツもやで。

いやいや、アイツなしに、それを語ったらあかんで。

……。

……。

……。

「これはあかん!」

「広澤、ちょっと見てきてくれ!」

ここで広澤コーチが選ばれたのはほかでもない。
暴れる選手を抑えられるのは彼しかいない。
当然の選択であろう。
彼らは、元来優秀な人たちである。
岡田監督さえいなければ、適材適所に人材を配することなど、朝飯前なのだ。

広澤は幾分緊張した面持ちで、ゆっくりとロッカールームを出て行った。

                      ◇

監督室の前に立つ。思ったより静かだ。
修羅場はもう、終わったのだろうか。
監督はどうなってしまったのだろうか。

コンコン。「どーもー」。
コンコン。「どーもー」。

返事がない。
広澤は意を決して、監督室の扉を開けた。


ギギギギギギギギギギギーー


部屋の中に入ってみたが、広澤が想像していたあんな選手やこんな選手はおろか、
岡田監督の姿さえ見えなかった。

「どーもー」。

広澤がもう一度声をかけると、いきなり、
目の前にあった机の後ろの隙間から、岡田監督がはい出してきた。
ちなみにこの机は、岡田監督が試合前に、
気晴らしにパラパラマンガを書くときに使う、マホガニーの机である。
マホガニーが泣いている。

「監督、大丈夫ですか…」
「イタタタタタ…。おお広澤か。なんとか大丈夫や」
「どうしたんですか、いったい」
「いや、棚がな」
「棚?」

そう言えば、机の真後ろの壁にあった、作りつけの棚がなくなっている。

あの棚が落ちたのか……?

監督は一体、あの棚に何を載せたんだ……?

                      ◇

さて、賢明な読者諸君ならば、監督室で岡田監督が一体何をしていたのか、
もうお分かりになっていることであろう。

こんな状態で、オチを書かねばならないということは非常に心苦しい。
「藤原がんばれー!」と声をかけるのと同じくらい、心苦しい。
ここはあえてスルーしてあげるのも、大人の対応ではないか。

だから、今日は大人の対応をしてもらいたい。
あえて、あえてオチなしのまま終わらせていただきたい。

え?ダメ?

しかたあるまい。ここは恥を忍んで最後まで書こう。

                     ◇

「監督、一体あの棚の上に何を載せたんですか?」
「俺や」
「え?」
「俺が載ったんや」
「何でまた…、ああ!」
「皆まで言うな」
「はあ」
「今年は、あそこに上がることが多くてなあ」
「今年だけですか?」
「お前も鳴尾浜行くか?」

【記事編集】 |  23:05 |  妄想  | トラックバック(0) | コメント(4) | Top↑
秘密
2007.08.27 (Mon)
今日の藤原に、平常心を求めるのは無理だ。


試合開始前のことである。

ロッカールームを一番最後に出た藤原は、

出口のところに、長さ3センチほどのボルトが落ちているのを見つけた。

「なんでこんなところに…」

と思い、拾い上げると、

突然、目の前に金本が現われた。

金本は、

「おお、そんなとこに落ちとったか」

と言い、藤原の手からボルトを、ひょい、と取り上げた。

そして、ベンチに腰かけると、おもむろにユニフォームの左足の方のズボンをたくし上げ、

慣れた手つきで、膝の外側に開いている小さな穴に、

くるくるくるくる……

と、そのボルトをはめだしたではないか。

藤原が、あっけにとられてその様子を眺めていると、

視線に気付いた金本は、

「これか。ねじ穴がバカになっとってなあ、すぐはずれてしまうんじゃ」

平然と、そう言い残して、ロッカールームを出て行った。

「よっしゃ、これで2,3日はもつなあ」

金本の声を背中越しに聞きながら、藤原は、その場に呆然と立ち尽くしていた。


今日の藤原に、平常心を求めるのは無理だ。
【記事編集】 |  00:23 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑
和――後味悪く
2007.08.22 (Wed)
佐賀北のピッチャー、久保君は、はなわに似ている。

佐賀だけに。

……、いや、今日はそんなことを言いたいのではなかった。

阪神は、和のチームである。

これが言いたかったのだ。

先に白状しておくが、これは私のオリジナルではない。
フジテレビ739で解説していた金村さんの言葉だ。

よし、これで「うんうん、喜八さん上手いこと言うわあ」などという、
後ろめたいコメントがずらりと並ぶこともなくなった。一安心である。

和とはもちろん、畳、ふすま、障子など「和風」という意味でなく、
「人の和」を指していることは言うまでもない。

換言すれば、家族的なチーム、と言っても良いかもしれない。

「その言い換えは無理矢理やろ」という抗議はいっさい受け付けない。

さて、家族である。
「らしいこと」はいっさい何もやらない彰布お父さん。
それ故に、時折りこの「岡田家」を見守る人たちから、あらん限りの罵声を浴びせられるが、
息子たちが良い仕事をしたときに見せる極上の笑顔には、みな、コロッとダマされる。
あんなことも、こんなことも、みんな水に流そか、という気分にさせられるのだ。

反論はいっさい受け付けない。

隣の「落合さんちのお父さん」には、この笑顔がない。
だからなのか、落合さんちのお父さんは、彰布お父さんが大嫌いである。

「輝ひ子」お母さんは、なんと長男と同い年の現役選手。
連日、クタクタになりながらも、我が家を思い懸命に働くお母さんのその姿は、
女性のみならず、男性のハートをもわしづかみにして離さない。
「オカン、元気にしてるかな…。よっしゃ、いっぺん電話したろ」という気にさせられる。

反論はいっさい受け付けない。

続いて、そのお母さんと同い年の長男、知憲君。
「背中で語る男」とは、こういう人のことを指すのだろう。
彰布お父さんが、家長らしいことを何一つしないこの家族では、
実質的に、彼がお父さんの役割を果たしていると言っても過言ではない。
お父さんは多弁な割には「言語不明瞭、意味不明」な人であり、
ゆえに話せば話すほど、家族や周囲の混乱の度合いを深めるばかりであるのに対し、
普段は決して多弁ではない知憲君が、ここぞというときに発する言葉の一つひとつには、
家族全員を奮い立たせるだけの重みを含んでいる。

「敬、お前はできる子なんやから、もっと真剣にやらんとあかんぞ」

この言葉で、当の敬君だけでなく、
それまでのほほーんとしていた家族のほとんどが、みな「できる子」に変貌した。
この、ほとんど、というのがミソである。ね、誠君。

こうした長男の言葉のみならず、この家族一人ひとりが示してくれる姿勢、
あるいは他の家族を思いやる言葉の数々には、
家族の一員ではない我々でさえ、感激し、心を揺り動かされることが多々ある。

膝に大ケガを負っている知憲君の全力疾走に涙し、
そんな長男の背中を見つめ続け、追い続ける威助君や広大君の頼もしさに涙する。

「背中で語れる」もう一人の男、剛君の仕事にかける姿勢に涙し、
首に重大な故障を抱えている憲広君の全力プレーに涙し、
そんな憲広君に近づきたいと苦悩する真人君に涙する。

「最後はちょっと…」という反論はいっさい受け付けない。

まるで一球ごとに命を削るかのような球児君のストレートに涙し、
そんな球児君以上に酷使されながらも「僕が頑張れば球児が休める」
と言ってはばからない智之君の大きな背中に涙する。

まだまだおぼこいと思っていた恵輔君や啓史君が、
すっかり一人前の男になっていたことに涙し、
頼りなさを売りとしながら、それなりに頑張る篤史君や直久君の健気な姿に涙する。

苦しんで苦しんで、苦しみ抜いてきた進次郎君の復活に涙し、
結局、その苦しみが報われることなくユニフォームを脱ぐこととなった篤史君の、
最後の雄姿にも涙した。

そして、彼ら一人ひとりの活躍を我がことのように喜び、はしゃぐ家族たちの姿にも。

個人主義が浸透し、失われてしまったといわれて久しい「家族の和」。
しかし、この家族を見ていると、
それがいかにも評論家然とした「机上の空論」に過ぎないことを痛感させられるではないか。

反論はいっさい受け付けない。

そんな岡田家にホームステイしている外国人留学生の皆さんたちも、
居心地はとてもよさそうである。
オーストラリアから来たジェフ君や、アメリカから来たアンディ君、
それにベネズエラから来たダーウィン君も、
みな、岡田家の和にすっかり溶け込んでいる。
札付きのワルという触れ込みだったシェーン君も、
この家族に触れ合うことですっかり改心し、
立派な好青年となって、昨秋、再びアメリカへと旅立っていった。

反論はいっさい受け付けない。

さて、だからこそ、である。

だからこそ、たった一人の男が為すわがままを、
大切な家族の和を乱す暴挙を、見過ごすわけにはいかない。

ジャンよ、短い間だったが、今までありがとう。
そのまま、鳴尾浜の熱風にさらされて、溶けてなくなってくれ。

【記事編集】 |  23:32 |  阪神全般  | トラックバック(0) | コメント(10) | Top↑
足りないもの――虎の舌
2007.08.20 (Mon)
前夜は完封負け。まあ、こんな日もある。
「死のロード」の中間点、京セラドーム6連戦を、3勝3敗で乗り切った。
毎年、このロード期間中に大きく負け越すことが多いことを考えれば、
5割で終えたことは上出来だったとも言えよう。
しかし、その一方で、何だか物足りなさを感じる6連戦でもあった。
何が不足しているのか――。
それはもう、火を見るより明らかである。

上坂だ。

特に昨日の試合。
「あのとき、ライトが上坂なら…」
「あそこで、打者が上坂なら…」
「あの場面、一塁ランナーが上坂なら…」
「あのジャッジ、球審が上坂なら…」
そう考えるだけでも、悔しさがこみ上げてくる。

京セラドームを埋め尽くした虎ファンの多くも同じ気持ちだったようで、
試合終了後、スタンド内のあちこちで上坂のヒッティングマーチを歌うファンの姿が見受けられた。

三度の飯より 君が好き♪
いざゆけ太一郎 猛虎の誇り♪

中には涙を流しながら絶唱する人もいて、私は強く心を打たれた。
しかし、感動している場合ではない。
その涙の意味は、上坂のいないチームに対する不安の表れ、それ以外の何物でもないのだから。

7月以降の驚異的な追い上げで上位との差を一気に詰めてきたが、
「上坂不足」は、選手たちから容赦なく体力を、気力を奪っていく。
このままでは、昨年の二の舞になりかねない。
問題はV逸だけにとどまらない。
あのような騒動はもう二度とごめんだ、と思っているのは私だけではあるまい。

中日に肉薄したものの、あと一歩及ばず連覇を逃した2006年。
シーズン終了直後から、虎ファンブロガーを中心に「上坂さえいれば」の声が挙がり始めた。
しかし、その声が大きなうねりとなって広がっていく過程において、
「上坂がいなかったから」へとニュアンスを変えていく。
「上坂待望論」はいつしか「上坂戦犯論」へと方向転換していったのだ。
その後インターネット上において、「擁護派」と「攻撃派」に二分される大論争にまで発展したことは、
まだ記憶に新しい。

この事件を題材に、ネット内における人間の醜さ、脆さに鋭くメスを入れた問題作、
「はっさく、オレンジ、三本間――上坂太一郎の秋2006」(中込伸・著)が、
このたび霧島書房から発刊された。
事件の詳細を克明に描いていることはもちろん、
柑橘系果物の美しい写真も随所にちりばめられており、
インターネットや阪神に興味がない方にも十分楽しめる内容になっている。
ぜひ一読していただきたい。

さて、ここで残念なお知らせをしなければならない。
当の上坂であるが、先日、ウエスタンリーグの試合中に受けた死球により、
肋骨を骨折してしまった。
全治6週間。嗚呼…。

上坂不在の戦いは、今後も否応なく続く。
昨年同様の暗雲が、再び、チーム内にたれ込んできた。
踏ん張れ阪神。ここが正念場だ。
【記事編集】 |  23:37 |  妄想  | トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑
虎の舌
2007.08.16 (Thu)
奥田瑛二に似ている――。
マウンドに上がった下柳。
彼の顔を、記者控え室にあるモニターを通じて見たとき、私はふと、そう思った。
下柳は、男前である。この点については、誰にも異論はないだろう。
ただ、これまで奥田瑛二に似ていると感じたことは一度もない。
つまりこれはこういうことだ。
下柳は、かつてない表情をしている、と。

猛暑日が続く日本列島。
気温は夜になっても一向に下がる気配をみせない。
クーラーをつけっぱなしにして眠りたいところ。
でも、今阪神は正念場。ここで私とて、体調を崩すわけにはいかない。
そこでいつもタイマーを設定するようにしている。
しかし、タイマーが切れるとまもなく、暑さで目を覚ましてしまう。
昨晩もそうだった。
結局、そのまま再び眠ることはできず、しかなたくテレビをつけた。
ちょうど、深夜の映画が始まるところであった。

巨匠、ダン・ブックストア監督の最高傑作と言われる「土曜の夜はセデデガーン」だ。
名優、ジャン=ポール・マルゼーン演じるピエールはタクシードライバー。
ある土曜の夜、ピエールは雨の中、一人の矢野を乗せる。
矢野は車に乗るやいなや、行き先も告げずに
「さっき、男と別れてきたの」と呟く。
ルームミラーに映る矢野の姿。
そこには、3年前、愛し合いながらも別れざるをえなかったレベッカが映っていた――。

こうして始まるこの映画の主題は「男と矢野の友情は成り立つか」であるという点で明確だ。
ブックストア監督は、この人類の永遠とも言えるテーマに、
タクシードライバーとその客という二人の会話のみで切り込んでいく。
斬新すぎる。公開当時物議を醸したこの手法は、結局、
アオデミー賞主要部門独占という輝かしい栄光をもたらした。

熱帯夜、という歓迎しがたい自然現象が、図らずも、この未見の映画に巡りあわせてくれた。
暑さを忘れ、最後まで堪能した。

さて、下柳である。
下柳が矢野と別れたことは、彼らと近しい人間ならば、もはや周知の事実であろう。
後半戦、下柳が調子を落としたのも、この悲しい別離が暗い影を落としていることは、想像に難くない。
一方で矢野は、早くも下柳との関係を、過去のことと割り切っている。
直接聞いたわけではないが、おそらくそうであろう。

「土曜の夜は……」で、マリア・キノックニー演じるレベッカは、
「そう。男と矢野って、別れを通じて成長するものなんだわ」と言う。
それに対しピエールは反論を試みる。
「男にとって、矢野との別れというのは痛みでしかありません。別れを繰り返すほど、男は弱くなる。臆病になる。別れの傷は、何年たっても、ふいに痛み出すもの。そう、まるでリウマチのようにね」

「まるでリウマチのようにね」という台詞は、この映画の公開当時、日本でも大流行した。
現在50歳以上の男性なら、誰もが一度は口にした台詞ではないだろうか。

現在の下柳は、この「愛の終わり」というリウマチに罹ったようなもの。
かつての恋人を相手に投げなければならないその心中はいかばかりか。

記者席では、そんな下柳の心中を慮ってか、岡田監督の選手起用に非難が集まった。
「野口でも、狩野でも良いじゃないか。あえて矢野とバッテリーを組ませるなんて非情すぎる」と。

しかし、私は岡田監督を支持したい。
矢野という現実を乗り越えることでのみ、矢野という幻想を忘れ去ることができる――。
現役時代、やはり矢野の魔力にはまったことのある岡田監督ならではの配慮だ。

現に下柳のピッチングは、回を追うごとにかつての輝きを取り戻し始めていたではないか。
立ち上がり四球を連発し、明らかに動揺の残っていた下柳が、
その後徐々に、いつもの絶妙なコントロールを取り戻し始めたではないか。

その過程でみせた「奥田瑛二顔」。
「シモさん、お疲れさん。やっと吹っ切れたんやな」。
私は記者席で、そう呟かずにはいられなかった。

残念ながら試合には負けたが、なあに、中日に負けたわけではない。
審判の気まぐれに負けただけだ。

下柳の復活なくして、1位通過はありえない。
その意味で、今日の下柳の好投は、今後に明るい光を灯したと言えるだろう。

ところで「土曜の夜は……」のエンディング。
レベッカを降ろしたピエールは、レベッカが最後まで自分がピエールであることに気付かなかったことで、
3年前から引きずっていた恋愛にようやく一つの区切りをつけることができたという前向きな決意を、
ピエールに独白させる。
しかしレベッカは、タクシーに乗った瞬間から、運転手がピエールであることに気付いていた。
降りしきる雨の中、いつまでも、タクシーのテールランプを見つめるレベッカ、というシーンで終わっている。


【記事編集】 |  22:28 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(8) | Top↑
朝倉
2007.08.16 (Thu)
おかだ「おのれ、朝倉め…」
くぼ「まあ、しかたないですね」
おかだ「序盤はええ感じで攻めてたのになあ」
くぼ「え?そうでもないですよ」
おかだ「あと一歩のとこまで追い詰めたのに」
くぼ「あまりチャンスはなかったような…」
おかだ「浅井の裏切りさえなければなあ」
くぼ「え、浅井?浅井は2軍ですけど……って何読んでるんですか?」
おかだ「ん?『国盗り物語』や。今日やっと3巻読み始めたとこ」
くぼ「今日はえらい隅っこでおとなしくしてると思ったら」
おかだ「こんな試合、暇やん。桧山出すことぐらいしかやることあらへん」
くぼ「無理に出さなくても」
おかだ「アホか。JFKも見られん。桧山ダンスもできん。お客さん何しにきたかわかれへんやん」
くぼ「はあ」
おかだ「Be the Best for the Funsやがな」
くぼ「なるほど。あ、ちなみに監督、それ『あざい』です。『あさい』と違いますよ」
おかだ「知っとるわ、そんなことぐらい。そやからこのネタ、厳しい言うたんや」
くぼ「言うたんやって誰にですか?」
おかだ「作者やがな」
くぼ「作者って司馬遼太郎ですか?」
おかだ「死んだはるがな。このネタの作者や」
くぼ「最近、誰としゃべってるんですか?JFK召還されたり」
おかだ「……」
くぼ「監督?」
おかだ「……」
くぼ「監督?」
おかだ「撤退や」
くぼ「は?」
おかだ「撤退や。くぼ、しんがりは頼んだぞ!」
くぼ「すぐ影響されるんですから」
【記事編集】 |  00:13 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑
そのとき。
2007.08.15 (Wed)
「そのとき」が近づいているような気がしてならない。

誰もが見たくない「そのとき」が。

ここしばらくの、あなたのプレーを見ていてそう思う。

ゆっくりと、でも、着実に「そのとき」が近づいているような気がしてならない。

「そのとき」が、現実となった瞬間、どんな感情が押し寄せてくるのだろうか?

どうして?と立ち尽くすのだろうか。

やっぱり。と受け入れるのだろうか。

わからない、わからない。わからないけれど。

わからないなりに、準備だけはしておきたい。

もういいんだよと、もうじゅうぶんだよと、声をかけてあげようと思う。

あなたのいないチームは、つまらないかもしれない。

あなたのいないチームは、物足りないかもしれない。

でもそれは、いつの日か、訪れること。

いつか、乗り越えなきゃならないこと。

大丈夫。チームは強くなったよ。選手は強くなったよ。

うん。だからこそ、やっぱりねぎらいの言葉をかけよう。

ゆっくり休んでおくれ。あなた自身の時を取り戻しておくれ。

きちんと、そう言おうと思う。

「そのとき」が訪れるまで、穏やかに、でもしっかりと腹を据えて、見守っていこうと思う。

ありがとう。


ありがとう。


ほんとうにありがとう。










背番号24。
【記事編集】 |  23:20 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑
冒険野郎
2007.08.11 (Sat)
志の輔師匠が、笑っている――。


自信を持ってお届けしたネタが、ダダすべりだったときほど、恥ずかしいものはない。

早々にトップ画面から消してしまいたいのだが、あいにく今日は試合をきちんと見ていない。

だからここは、ヨタ話でお茶を濁そう。


今朝、家を出ようと玄関のドアを開けると、足元にセミが仰向けで寝ていた。

てっきり死んでるものだと思い、足で、ぱん、と払いのけようとしたその瞬間、

ジジジジジジジジジ!!!!!!!

と反撃してきやがった。

思わず「ひいっ!」と声をあげてしまったではないか。

朝からこんなでは今日一日が思いやられ


……おもしろくないなあ。

うーん。それもこれもすべて志の輔師匠のせいだ。

いや、人のせいにするのはよくないな。

振り返ってみると、たしか以前にジャンボーグAネタを送り出したときも、似たようなつらい思いをした。

二度と同じ過ちは犯すまいと、心に誓ったのだが…。

うむ、しかしその失敗作にあえて挑戦した強者もいる。

何というチャレンジスピリッツか。

尊敬の念を込めて「冒険野郎でんがなー」と呼ばせて頂くことにしよう。

あ、もう一人、冒険野郎がいた。

佐伯をレフトにおいた大矢監督だ。
【記事編集】 |  02:31 |  横浜戦  | トラックバック(0) | コメント(4) | Top↑
藤本
2007.08.09 (Thu)
おー、お、お、おーおー♪























志の輔!




おー、お、お、おーおー♪

























志の輔!






「どや、オモロイやろ?」
藤本、乾坤一擲のギャグも、今の桜井の耳には入らないようだった。

無念の藤本、撤収。




なんでやねん。どういうことやねん、俺がスタメン落ちって。
何考えとんじゃ、あのアホボン…。

たしかに疲れは残っている。
打席に立てることが嬉しくて仕方なかった頃に比べ、
毎試合4、5打席立つのが当たり前のことのようになってきている現在、
ふと、集中力が切れてしまう時がある。
しんどいなあ、と感じる一瞬がある。
しかし昨日、試合終了後に岡田監督は、
「広大。しんどいか。けど、ここを乗りきらな、金本にはなれんで」
そう言ってくれた。

最近、岡田監督は、事あるごとに金本さんの名前を出す。
たったそれだけのことで、俺の気持ちが奮い立つと思っているようだ。
単純なやっちゃ。監督も、そして俺も。

だからこそ、今日は初心にかえって打席に立とう。
そう心に決めていたのに…。



出番は8回の表。先頭打者。

よっしゃ、ぶちかましたる――。
点差なんか関係あるか――。
みとれ、アホボン――。




「広大。ここで入れ込んどったら、金本さんになられへんぞ」



ふじもっさん…。




…はあ。




…よし。






7得点。5回を上回るビッグイニング。

それは先頭打者桜井の、フルカウントから選んだ四球がきっかけとなった。

【記事編集】 |  00:17 |  巨人戦  | トラックバック(0) | コメント(6) | Top↑
健ヤカナル時モ 連敗中モ
2007.08.05 (Sun)
鳴尾浜ブルペン・午後1時

ひらた「ダー、ちょっと来てくれ」
だー「ナンデスカ?広島行キデスカ?」
ひらた「アホ。まだ10日経ってないやん。やきそば焼いてほしい言う人が来てるんや」
だー「トウトウクビデスカ…」
ひらた「いや、違うで。何でも今日は江戸川区の方で盛大な催し物があるらしいわ」
だー「ア、花火大会デスネ。ア、僕ニ夜店デやきそばヲ焼ケト…。ヤッパリクビデスヤン!」
ひらた「落ち着けダー。花火大会は関係ないって。何でもその催し物にな、どうしてもダーのやきそばが必要なんやって」
だー「ハイハイ」
ひらた「ハーレム・ムハンマド・いわほー言う人が来てるんや」
だー「……オーケー、ボス。ハーレムサンノオ願イナラ断レマセン。ゼヒ焼キマショウ」
ひらた「おお、やってくれるか。すまんな、本業以外のことさせて」
だー「イエ、今ハドチラカトイウトコチラガ本業ミタイナモンデッサカイニ」


阪神球団事務所・午後1時

ぬまっち「おい、中の人」
トラッキー「……」
ぬまっち「休みのとこ済まんけど、今から江戸川行ってくれ」
トラッキー「……」
ぬまっち「なんか今日は江戸川区の方で盛大な催し物があるらしいわ」
トラッキー「……」
ぬまっち「いや、花火大会とは違うそうや。俺もよう知らんねんけど、その催し物にな」
トラッキー「……」
ぬまっち「どうしてもトラッキーに電報を届けてもらいたい言うてな」
トラッキー「……」
ぬまっち「『レツゴー』の1号2号3号が雁首揃えて来てんねん」
トラッキー「……」
ぬまっち「そうか。レツゴーの頼みなんか聞けんか。そやろなあ。そら当然や。あいつら前半戦めちゃくちゃチームに迷惑かけたもんなあ」
トラッキー「……」
ぬまっち「ほなこれはほっとこ。実はもう一つ頼みがあんねん」
トラッキー「……」
ぬまっち「『全国鉄人化計画・宣伝部』の部長さん言う人からもな、おんなじ依頼が来てんねん。どうする?」
トラッキー「……」
ぬまっち「お、これは二つ返事でOKなんや。ほな頼むわ」
トラッキー「……」
ぬまっち「あ、ついでにこっちも持って行ってやってくれや」
トラッキー「……」
ぬまっち「そんなイヤな顔すんなや。1泊して花火見てきてええから」


広島市民・試合前

くぼ「監督、大変です!」
おかだ「どうした?赤松が怪我でもしたか?」
くぼ「あ、確かに心は若干傷ついてるみたいですが」
おかだ「かわいそうにな」
くぼ「他人事ですか?」
おかだ「おれのせいか?」
くぼ「あ、まあ。…いや、そんなことよりもっと大変なことですよ」
おかだ「なんやねん」
くぼ「JFKの姿が見当たりません」
おかだ「おお、知っとるで。なんか今日は江戸川区の方で盛大な催し物があるらしいわ」
くぼ「あ、花火大会ですね」
おかだ「いや、それとは違うわ。俺もよう知らんねんけど、その催し物にな、どうしてもJFKが必要らしいねん」
くぼ「はあ」
おかだ「それでな、神父の格好した『自称阪神タイガース評論家』とか言う人が来てな」
くぼ「ええ」
おかだ「なんやむにゃむにゃ呪文となえて、JFK召還してしまいよったんや。『今日は絶対勝て』ちゅう捨て台詞残して」
くぼ「しまいよったんやって、黙って見てたんですか?」
おかだ「おお、あっという間のことやったからなあ」
くぼ「はあ」
おかだ「そやから今日は、JFK抜きで何としてでも勝たんとあかんねん」
くぼ「はあ。なるほど。で、大丈夫なんですか?」
おかだ「やらなしゃあないやろ」


試合開始直前・三塁側ブルペン

ぞのっち「のぐっさん。昨日、変な電話かかってきたんすよ」
のぐっち「へえ。どんな?」
ぞのっち「なんでも、『関東下柳会』の会長っていう女性から、今日は江戸川区の方で盛大な催し物があるとかって」
のぐっち「ああ、それなら俺のところにもあったよ。『野口さんは下柳さんの元女房なんだから、明日は何が何でも打ってね』とかなんとか…」
ぞのっち「あ、僕もおんなじです。『ゾノくんは下柳さんと同じ九州男児なんだから、明日は何が何でも抑えてね』って」
のぐっち「けどなあ、『矢野さんを追い越さない程度にね』とも言われた」
ぞのっち「あ、僕も『福原さんが帰って来るまではゾノくんが右のエースなんだから」って言われましたよ」
のぐっち「まあ、頑張るか」
ぞのっち「そうですね」


試合中・阪神ベンチ

あにき「あんでぃ。昨日、変な電話なかったか?」
しーつ「オー、アリマシタ。何デモ今日ハ江戸川区ノ方デ盛大ナ催シ物ガアルトカ。ドギツイ関西弁ノオッサンデ、ナニヲ言ッテルノカヨクワカリマセンデシタケド…」
あにき「江戸川言うたら今日は花火大会やな…。ああ、そうか。それで…」
しーつ「何カワカリマシタカ?」
あにき「いや、『でっかい花火上げてくれ』て言われたからな」
しーつ「花火トハ?」
あにき「ホームランのことやろなあ」
しーつ「ナルホド」
あにき「江戸川の花火大会と何の関係があるんかようわからんけどな。ま、とりあえず打っとこか」
しーつ「OK。デハ私ガ先ニ打チマスカラ、金本サン、仕上ゲハヨロシク」


えーと、せっかく皆さんに暖かく祝福して頂いたのに、妄想で茶化してしまってどうもすみません。
でも、「妄想系」としては、これが最大限のお礼の言葉です。どうかお許しくださいませ。
ほかにも、昨日、ご参加くださった華ちゃん(ごめん…)、スーさん、冬さん、メルさん、飛雄馬さん、GAIAさん、おかぼんさん、DoraNekoさん、こーじさん、島ちゃん、りゅうぞうさん、ちゃんぽんさん、本当にありがとうございました。
【記事編集】 |  17:09 |  妄想  | トラックバック(1) | コメント(34) | Top↑
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