2017年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月
スポンサーサイト
--.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【記事編集】 |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
自爆
2007.03.03 (Sat)
「物言えば唇厚し」を読んで    2年B組 松本でん助

今岡の乱――。
一部の好事家には垂涎の、歴史的事実である。
未だ解明されていない謎の部分が多いことも、
彼らの知的好奇心をかき立てる要因となっている。

2007年10月31日、圧倒的な強さで日本シリーズを制した阪神タイガース。
その夜、共同記者会見の場において事件は起こった。
席上、五奉行の一人である今岡誠は、記者からの質問が続く中、何の脈絡もなく突然、
「かなもっさんにはついて行けません」
と呟くと、そのまま退席したのだ。
この動きに同調したのが、杉山直久、岡崎太一、桜井広大、そしてダーウィン・クビアンの四人。
誠を含む五人は、この日以来、忽然と姿を消した。
アジアシリーズ終了後に突如現われた五人は、球団事務所を急襲、
「関西人の関西人による関西人のためのタイガース」
というスローガンを掲げて事務所内に立て籠もった。
1000人以上の機動隊が事務所を取り囲む中、
岡田彰布監督、さらには名指しで非難された金本知憲までも加わり、
懸命の説得を試みるも不調に終わる。
膠着状態は四日間にも及んだ。
とうとう痺れを切らした機動隊は、大胆な作戦をもって、強行突入に踏み切る。
クレーンに鉄球をつり下げ、事務所の壁と屋根を破壊したのだ。
大穴の開いた建物側面と上部の二面から同時に事務所内へ突入した機動隊は、
大富豪に興じていた直久、太一、広大、ダーウィンの四人を確保。
ちなみにそのとき、ダーウィンが大富豪だったという兵庫県警の記録が残っている。
ところが、誠の姿はどこにも見当たらず、以来、二度と人々の前に姿を見せることはなかった。

これが、現在我々が知ることのできる、事件の全貌である。
こうして改めて振り返ってみると、やはり謎が多いと言わざるを得ない。
ランニング中に交通事故に遭い、122歳の生涯を閉じた金本知憲も、
生前、この真相については固く口を閉ざしたままであった。
一説によると、背後に「純・関西」のチーム編成を目論む
岡田彰布の深謀遠慮があったと囁かれているが、
真偽のほどは定かではない。
その後、今岡誠は奥州経由でモンゴルに渡り、
平成の大横綱・朝青龍になったといわれているが、
これも荒唐無稽な「物語」の類に過ぎない。
現代に生きる私たちには、もはや、この事件の真相を知ることはできないのだろうか――。

そんな絶望の淵から我々を救い出してくれたのが、本書「物言えば唇厚し」である。
これまで謎とされていた部分に、大胆な視点で切り込み、
事件の真相へと読者をグイグイ引っ張っていく力強さが、本書にはある。
……いや、分かっている。私は少々言い過ぎだったかもしれない。
本書の発するおびただしい熱のために、頭がボーっとしていたことは認める。
たしかに、真相と呼ぶには、そのストーリー展開はいささか奇想天外にすぎるだろう。
しかし、無類に面白いことは確かである。
この点については、すでに読まれた方も賛同してくれるのではないか。
それだけ読み応えのある小説だ。

著者は、この謎多き史実に、
福原党の忍び「藤本」という架空の人物を一人、放り込んでみせた。
ある日、誠の元を訪れた「藤本」。
彼が「金本さんのイジメに耐えられない」と漏らすところから、
この物語は始まる。

読者はいきなり、度肝を抜かれたに違いない。
聖人君主として現代にまで名を残す、そんな金本知憲が、
こともあろうにイジメとは…。
この大胆不敵な仮説に、嫌悪感を覚えた読者も多いだろう。
しかし、そこはぐっとこらえて、続きを読んでもらいたい。
中盤あたりになると、
「もしかすると、藤本という男は実在したのではないか」
「もしかすると、金本知憲は、本当に藤本という男をいたぶっていたのではないか」
そんな錯覚を催すほどの、リアリティを感じさせるのである。

そして、この小説のもう一つの軸となっているのが、
三大老の残る二人、下柳剛と矢野輝弘の淡い恋物語である。
今岡の乱という硬質なテーマが題材となっているにもかかわらず、
意外に女性の読者が多いのも、二人の純愛がしっかりと描かれているからである。
そう、この「物言えば唇厚し」という小説は、歴史小説であると同時に、
上質の恋愛小説でもあるのだ。

さて、そろそろ規定の枚数が迫ってきた。
残りでこの小説の面白さを語り尽くすには、あまりにも少なすぎる。
さあ、読者の皆さん、今すぐに最初のページに戻り、じっくりとこの小説を読み進めてほしい。
そして、このすばらしい岩保ワールドに浸ってほしい。



……ア、アホかアイツは。
解説丸写しやないか。
何が「規定の枚数が迫ってきた」じゃ。
そんなもん最初っから設定してへんわ。
鬼八先生、この松本てお宅のクラスの生徒でしょ。
大胆なことしまっせェ。
見てくださいこの感想文。一字一句解説の丸写しですわ。
スポンサーサイト
【記事編集】 |  00:08 |  妄想  | トラックバック(0) | コメント(14) | Top↑
コメント
■触発
暇じゃないはずなのに、こんなん作ってもた

http://blog.livedoor.jp/ryuheigcm/archives/50888310.html
Ryuhey |  2007.03.03(土) 10:20 |  URLコメント編集
■某大型書店にて
文芸書コーナーの主任は何処いった?

あ、そこにいたのか。
ちょっと君、文芸書の平積みのレイアウトを変えてもらいたいんだ。
その「新・独白するユニバーサル横メルカトル」を右に寄せて、
そのとなりに、この「物言えば唇厚し」のハードカバーをバーン
と、四列くらいで平積みしてもらえるか。急いでだ。
明日、岩保先生のサイン会があるからね。
粗相のないように、ディスプレイするんだよ。
手書きPOPも用意してくれ。文章はこうだ。

『売れてます!「新・独白ユニバ」を超えるホラーミステリー。今年度最大の問題作!』

POPは派手なパステルカラーで頼むよ。
そういうことにうるさい先生だから。
そうだキミ。ふじもと君だっけ?
君の祖父、元・阪神タイガースの内野手とか言ってなかったっけ?
いわほー |  2007.03.03(土) 11:42 |  URLコメント編集
■オフ会
喜八さんも是非!www
http://blog.goo.ne.jp/tumblingman/e/8a4fa31502e18548b734cbe36ebec373
いわほー |  2007.03.03(土) 13:01 |  URLコメント編集
■寒オフ寒オフ♪
>「純・関西」のチーム編成を目論む岡田彰布の深謀遠慮
 こんなところにも「Another Story」が(笑)

>その後、今岡誠は奥州経由でモンゴルに渡り、
>平成の大横綱・朝青龍になったといわれている
 あれ、確か吉野誠か川本真琴になったん違ったっけ?
KEN |  2007.03.03(土) 17:45 |  URLコメント編集
■人の名前で・・・・
ば、ばれてたんでつか・・・・
あの先生やったら分からへんと思うてたのに、デヘ!
感想文提出期限の前日飲み過ぎたんですわ、
えっ?お前、未成年やろ!って
先生!俺、3年留年してまっせ!
松本でん助 |  2007.03.04(日) 12:41 |  URLコメント編集
■Ryuheyさま。
はい、ええか。
今日は授業に入る前に、授業に入る前に、
皆さんに、すばらしいお知らせをしときたい。
はい、みんなちょっと静かにして先生の言うこと聞いてくれ。
ええか。
実は、ついこないだ、兵庫県の方で、
歴史上の大発見がありました。大発見やで。
先週の授業でやった「今岡の乱」。
覚えてるか?「今岡の乱」。なあ。「今岡の乱」。
その今岡の乱の主役たちの、肖像画がみつかりました。
金本知憲、今岡誠、下柳剛、矢野輝弘の4人です。
なあ、びっくりしたやろ。
はい静かにせえ。もう静かにせえ。
なあ。肖像画。その肖像画によって、肖像画によって、
矢野輝弘が実は女性だったということも分かりました。
つまり、つまりやでつまり。
「物言えば唇厚し」。
読書感想文でみんな読んだな。
あの本で描かれいた、下柳剛と矢野輝弘の悲恋も、
あながち空想の世界でないという可能性も出てきました。
先生、昨日、この報告受けて、興奮して寝られへんかった。
今度な、時間とって、皆さんとぜひこの絵ぇを見に行きたい。
見に行きたいと思てます。
先生もう、ちゃあんと先方と話つけたあるからな。
あ、ちなみに小説に出てきた藤本。
な、藤本。彼の絵ぇも出てきたそうなんですが、
明らかに一人だけ絵ぇのタッチが違ごてたそうです。
つまり。えー、藤本に関しては、あの忍者の藤本に関しては、
やっぱり架空の人物やったんではないか。
現地では、そういう結論になりつつあるそうです。
ほな、授業はじめよか。
あ、その前に松本君。
授業終わったら職員室来なさい。
ちょっと話があります。
喜八 |  2007.03.04(日) 13:57 |  URLコメント編集
■いわほーさま。
あ、店長。お呼びですか?
…そうですか。「物言えば唇厚し」を。どーんと。四列で。
POPもですね。はいわかりました。
しかし店長。あの小説は一応歴史小説なんですが…。
そうですか。ホラーミステリーで良いと。
はい。分かりました。
私の祖父ですか?ええ、確かに阪神の選手だったんですが、
同じ藤本でも藤本勝巳の方です。
ですから祖母は島倉千代子になります。
え?ええ、たしかに二人の間には子供がいないということになってます。
ですから父は隠し子ということになるんでしょうかね。
ええ、祖父に育てられたみたいですよ。
本人も高校通いながら祖父のスナック手伝ってたようで。
母親には会ったこともないそうです。
そらそうですよね。
あ、店長、このことはくれぐれも内密に。芸能界の歴史が変わってしまいますので。
喜八 |  2007.03.04(日) 14:23 |  URLコメント編集
■いわほーさま。
>オフ会
ああ、行きたい…。
けど、たぶん無理っす…。
喜八 |  2007.03.04(日) 14:27 |  URLコメント編集
■KENさま。
>寒オフ寒オフ♪
いいなあ。行きたいなあ。
あ、突然ですが、KENさん。
去年の夏のオフ会は、
最後、KENさんとりささんと僕と三人で環状線乗って帰ったんですからね。
りささんは覚えてるけど、あともう一人が思い出されへんとか言わんとってくださいね、ね。

>「Another Story」
もう勘弁してください(笑)。
これはただ単にKENさんの夢十夜(第二夜)のネタを、
こっそり入れておいただけなんです。

>吉野誠か川本真琴に
いや、やっぱり今岡は義経伝説が似合う男です。
あの敏捷な動き、そしてあの美貌。
喜八 |  2007.03.04(日) 14:35 |  URLコメント編集
■松本君。
ばれてたんですかて…。
そらばれるわ、自分。
国語の先生、えらい怒ってはったで。
「読書感想文で後ろの解説パクるんは常套手段やけど、
一字一句丸写しするヤツは初めてや」言うてな。
よー謝っとき。なあ。書き直しさせられるやろけどな。
それにしても未成年が飲みすぎって…。
え!お前もう20歳か?そうか。いや、先生しらんかったわ。
そうか。20歳か…。
よっしゃ、ほな近いうちにいっぺん先生と飲みにいこ。な、ええか。
セッティングは任したからな。ええか。
喜八 |  2007.03.04(日) 14:53 |  URLコメント編集
■あの、鬼八センセー
さっそくセッティングしときましたから。
週末ですがよろしくです。
いわほー |  2007.03.04(日) 15:27 |  URLコメント編集
■いわほーさま。
おー、これは岩保先生。
聞いてはったんですが。お恥ずかしい。
あ、病欠中はいろいろお世話になりました。
よろしくお願いします。
喜八 |  2007.03.04(日) 15:54 |  URLコメント編集
■お師匠様。
拙ブログにて、オヤジ呼ばわりしたご無礼、どうかお許しくださいませ。

このシリーズ、18歳の女子高校生にも、バカ受けしております。はよ、続きをとも申しております。
tacoco |  2007.03.04(日) 16:00 |  URLコメント編集
■tacocoさま。
いえいえ。tacocoさんにオヤジ呼ばわりされてこそ一人前。
ありがたく受け取っております(笑)。

>18歳の女子高校生
うーむ、想定外の読者。意識すると「違う人」になってしまうので、
聞かなかったことにしておきます(笑)。
喜八 |  2007.03.04(日) 21:29 |  URLコメント編集
コメントを投稿する
サイトURL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開:  管理者だけにコメントを表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。