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和――後味悪く
2007.08.22 (Wed)
佐賀北のピッチャー、久保君は、はなわに似ている。

佐賀だけに。

……、いや、今日はそんなことを言いたいのではなかった。

阪神は、和のチームである。

これが言いたかったのだ。

先に白状しておくが、これは私のオリジナルではない。
フジテレビ739で解説していた金村さんの言葉だ。

よし、これで「うんうん、喜八さん上手いこと言うわあ」などという、
後ろめたいコメントがずらりと並ぶこともなくなった。一安心である。

和とはもちろん、畳、ふすま、障子など「和風」という意味でなく、
「人の和」を指していることは言うまでもない。

換言すれば、家族的なチーム、と言っても良いかもしれない。

「その言い換えは無理矢理やろ」という抗議はいっさい受け付けない。

さて、家族である。
「らしいこと」はいっさい何もやらない彰布お父さん。
それ故に、時折りこの「岡田家」を見守る人たちから、あらん限りの罵声を浴びせられるが、
息子たちが良い仕事をしたときに見せる極上の笑顔には、みな、コロッとダマされる。
あんなことも、こんなことも、みんな水に流そか、という気分にさせられるのだ。

反論はいっさい受け付けない。

隣の「落合さんちのお父さん」には、この笑顔がない。
だからなのか、落合さんちのお父さんは、彰布お父さんが大嫌いである。

「輝ひ子」お母さんは、なんと長男と同い年の現役選手。
連日、クタクタになりながらも、我が家を思い懸命に働くお母さんのその姿は、
女性のみならず、男性のハートをもわしづかみにして離さない。
「オカン、元気にしてるかな…。よっしゃ、いっぺん電話したろ」という気にさせられる。

反論はいっさい受け付けない。

続いて、そのお母さんと同い年の長男、知憲君。
「背中で語る男」とは、こういう人のことを指すのだろう。
彰布お父さんが、家長らしいことを何一つしないこの家族では、
実質的に、彼がお父さんの役割を果たしていると言っても過言ではない。
お父さんは多弁な割には「言語不明瞭、意味不明」な人であり、
ゆえに話せば話すほど、家族や周囲の混乱の度合いを深めるばかりであるのに対し、
普段は決して多弁ではない知憲君が、ここぞというときに発する言葉の一つひとつには、
家族全員を奮い立たせるだけの重みを含んでいる。

「敬、お前はできる子なんやから、もっと真剣にやらんとあかんぞ」

この言葉で、当の敬君だけでなく、
それまでのほほーんとしていた家族のほとんどが、みな「できる子」に変貌した。
この、ほとんど、というのがミソである。ね、誠君。

こうした長男の言葉のみならず、この家族一人ひとりが示してくれる姿勢、
あるいは他の家族を思いやる言葉の数々には、
家族の一員ではない我々でさえ、感激し、心を揺り動かされることが多々ある。

膝に大ケガを負っている知憲君の全力疾走に涙し、
そんな長男の背中を見つめ続け、追い続ける威助君や広大君の頼もしさに涙する。

「背中で語れる」もう一人の男、剛君の仕事にかける姿勢に涙し、
首に重大な故障を抱えている憲広君の全力プレーに涙し、
そんな憲広君に近づきたいと苦悩する真人君に涙する。

「最後はちょっと…」という反論はいっさい受け付けない。

まるで一球ごとに命を削るかのような球児君のストレートに涙し、
そんな球児君以上に酷使されながらも「僕が頑張れば球児が休める」
と言ってはばからない智之君の大きな背中に涙する。

まだまだおぼこいと思っていた恵輔君や啓史君が、
すっかり一人前の男になっていたことに涙し、
頼りなさを売りとしながら、それなりに頑張る篤史君や直久君の健気な姿に涙する。

苦しんで苦しんで、苦しみ抜いてきた進次郎君の復活に涙し、
結局、その苦しみが報われることなくユニフォームを脱ぐこととなった篤史君の、
最後の雄姿にも涙した。

そして、彼ら一人ひとりの活躍を我がことのように喜び、はしゃぐ家族たちの姿にも。

個人主義が浸透し、失われてしまったといわれて久しい「家族の和」。
しかし、この家族を見ていると、
それがいかにも評論家然とした「机上の空論」に過ぎないことを痛感させられるではないか。

反論はいっさい受け付けない。

そんな岡田家にホームステイしている外国人留学生の皆さんたちも、
居心地はとてもよさそうである。
オーストラリアから来たジェフ君や、アメリカから来たアンディ君、
それにベネズエラから来たダーウィン君も、
みな、岡田家の和にすっかり溶け込んでいる。
札付きのワルという触れ込みだったシェーン君も、
この家族に触れ合うことですっかり改心し、
立派な好青年となって、昨秋、再びアメリカへと旅立っていった。

反論はいっさい受け付けない。

さて、だからこそ、である。

だからこそ、たった一人の男が為すわがままを、
大切な家族の和を乱す暴挙を、見過ごすわけにはいかない。

ジャンよ、短い間だったが、今までありがとう。
そのまま、鳴尾浜の熱風にさらされて、溶けてなくなってくれ。

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