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虎の舌
2007.08.16 (Thu)
奥田瑛二に似ている――。
マウンドに上がった下柳。
彼の顔を、記者控え室にあるモニターを通じて見たとき、私はふと、そう思った。
下柳は、男前である。この点については、誰にも異論はないだろう。
ただ、これまで奥田瑛二に似ていると感じたことは一度もない。
つまりこれはこういうことだ。
下柳は、かつてない表情をしている、と。

猛暑日が続く日本列島。
気温は夜になっても一向に下がる気配をみせない。
クーラーをつけっぱなしにして眠りたいところ。
でも、今阪神は正念場。ここで私とて、体調を崩すわけにはいかない。
そこでいつもタイマーを設定するようにしている。
しかし、タイマーが切れるとまもなく、暑さで目を覚ましてしまう。
昨晩もそうだった。
結局、そのまま再び眠ることはできず、しかなたくテレビをつけた。
ちょうど、深夜の映画が始まるところであった。

巨匠、ダン・ブックストア監督の最高傑作と言われる「土曜の夜はセデデガーン」だ。
名優、ジャン=ポール・マルゼーン演じるピエールはタクシードライバー。
ある土曜の夜、ピエールは雨の中、一人の矢野を乗せる。
矢野は車に乗るやいなや、行き先も告げずに
「さっき、男と別れてきたの」と呟く。
ルームミラーに映る矢野の姿。
そこには、3年前、愛し合いながらも別れざるをえなかったレベッカが映っていた――。

こうして始まるこの映画の主題は「男と矢野の友情は成り立つか」であるという点で明確だ。
ブックストア監督は、この人類の永遠とも言えるテーマに、
タクシードライバーとその客という二人の会話のみで切り込んでいく。
斬新すぎる。公開当時物議を醸したこの手法は、結局、
アオデミー賞主要部門独占という輝かしい栄光をもたらした。

熱帯夜、という歓迎しがたい自然現象が、図らずも、この未見の映画に巡りあわせてくれた。
暑さを忘れ、最後まで堪能した。

さて、下柳である。
下柳が矢野と別れたことは、彼らと近しい人間ならば、もはや周知の事実であろう。
後半戦、下柳が調子を落としたのも、この悲しい別離が暗い影を落としていることは、想像に難くない。
一方で矢野は、早くも下柳との関係を、過去のことと割り切っている。
直接聞いたわけではないが、おそらくそうであろう。

「土曜の夜は……」で、マリア・キノックニー演じるレベッカは、
「そう。男と矢野って、別れを通じて成長するものなんだわ」と言う。
それに対しピエールは反論を試みる。
「男にとって、矢野との別れというのは痛みでしかありません。別れを繰り返すほど、男は弱くなる。臆病になる。別れの傷は、何年たっても、ふいに痛み出すもの。そう、まるでリウマチのようにね」

「まるでリウマチのようにね」という台詞は、この映画の公開当時、日本でも大流行した。
現在50歳以上の男性なら、誰もが一度は口にした台詞ではないだろうか。

現在の下柳は、この「愛の終わり」というリウマチに罹ったようなもの。
かつての恋人を相手に投げなければならないその心中はいかばかりか。

記者席では、そんな下柳の心中を慮ってか、岡田監督の選手起用に非難が集まった。
「野口でも、狩野でも良いじゃないか。あえて矢野とバッテリーを組ませるなんて非情すぎる」と。

しかし、私は岡田監督を支持したい。
矢野という現実を乗り越えることでのみ、矢野という幻想を忘れ去ることができる――。
現役時代、やはり矢野の魔力にはまったことのある岡田監督ならではの配慮だ。

現に下柳のピッチングは、回を追うごとにかつての輝きを取り戻し始めていたではないか。
立ち上がり四球を連発し、明らかに動揺の残っていた下柳が、
その後徐々に、いつもの絶妙なコントロールを取り戻し始めたではないか。

その過程でみせた「奥田瑛二顔」。
「シモさん、お疲れさん。やっと吹っ切れたんやな」。
私は記者席で、そう呟かずにはいられなかった。

残念ながら試合には負けたが、なあに、中日に負けたわけではない。
審判の気まぐれに負けただけだ。

下柳の復活なくして、1位通過はありえない。
その意味で、今日の下柳の好投は、今後に明るい光を灯したと言えるだろう。

ところで「土曜の夜は……」のエンディング。
レベッカを降ろしたピエールは、レベッカが最後まで自分がピエールであることに気付かなかったことで、
3年前から引きずっていた恋愛にようやく一つの区切りをつけることができたという前向きな決意を、
ピエールに独白させる。
しかしレベッカは、タクシーに乗った瞬間から、運転手がピエールであることに気付いていた。
降りしきる雨の中、いつまでも、タクシーのテールランプを見つめるレベッカ、というシーンで終わっている。


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【記事編集】 |  22:28 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(8) | Top↑
朝倉
2007.08.16 (Thu)
おかだ「おのれ、朝倉め…」
くぼ「まあ、しかたないですね」
おかだ「序盤はええ感じで攻めてたのになあ」
くぼ「え?そうでもないですよ」
おかだ「あと一歩のとこまで追い詰めたのに」
くぼ「あまりチャンスはなかったような…」
おかだ「浅井の裏切りさえなければなあ」
くぼ「え、浅井?浅井は2軍ですけど……って何読んでるんですか?」
おかだ「ん?『国盗り物語』や。今日やっと3巻読み始めたとこ」
くぼ「今日はえらい隅っこでおとなしくしてると思ったら」
おかだ「こんな試合、暇やん。桧山出すことぐらいしかやることあらへん」
くぼ「無理に出さなくても」
おかだ「アホか。JFKも見られん。桧山ダンスもできん。お客さん何しにきたかわかれへんやん」
くぼ「はあ」
おかだ「Be the Best for the Funsやがな」
くぼ「なるほど。あ、ちなみに監督、それ『あざい』です。『あさい』と違いますよ」
おかだ「知っとるわ、そんなことぐらい。そやからこのネタ、厳しい言うたんや」
くぼ「言うたんやって誰にですか?」
おかだ「作者やがな」
くぼ「作者って司馬遼太郎ですか?」
おかだ「死んだはるがな。このネタの作者や」
くぼ「最近、誰としゃべってるんですか?JFK召還されたり」
おかだ「……」
くぼ「監督?」
おかだ「……」
くぼ「監督?」
おかだ「撤退や」
くぼ「は?」
おかだ「撤退や。くぼ、しんがりは頼んだぞ!」
くぼ「すぐ影響されるんですから」
【記事編集】 |  00:13 |  中日戦  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑
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