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現金な男
2006.11.30 (Thu)
ダイスケ・マツザカに次ぐ日本のエースピッチャーの獲得は、地元ニューヨークでも大きく取り上げられた。

一部には、ダイスケ・マツザカと比べ、アメリカではさほど知名度の高くない彼=ケイ・イガワに対し、2600万ドルという金額は高すぎる、という声も挙がっていた。

しかし、名門ヤンキースのGMであるその男は、ケイ・イガワの加入が、チームに大きなメリットをもたらすことを確信していた。

その実力は折り紙付きだ。しかし、男には、ケイ・イガワのピッチングがもたらすチームの勝利以外にも、大きく期待を寄せていることがあった。

「ハンシンファン」の存在である。

日本でナンバーワンの観客動員数を誇るハンシンファンはまた、日本で一番財布のひもがゆるいことでも知られている。

来シーズンは、そのハンシンファンが大挙してニューヨークに押し寄せ、ケイ・イガワの関連グッズを買いあさることだろう。彼らが落としていく多額のジャパンマネーを考えれば、2600万ドルなど安いものだ。これがセイブファン相手だと、そうはうまくいくまい。だからダイスケ・マツザカでなく、ケイ・イガワなのだ――。

男は、そう考えていた。

そのための準備も抜かりはない。
キャップやレプリカユニフォームはもちろん、ハッピ、ハチマキ、タオル、ペナント、サブレ、ジュース、さらには漢字で彼の名前が書かれた将棋の駒やちょうちん、木刀、巨大鉛筆、くるくる回すと日付が変わるカレンダーなど、日本のスーベニアショップを参考にして、ありとあらゆるグッズの製作を予定している。

そんなある日のこと、グッズの目玉商品として期待するボブルヘッドの試作品が、男の元に届いた。

「Oh……」。

それ以来、男はときおり、そのボブルヘッドの夢を見る。

ケイ・イガワが、ぷるるん、ぷるるん、と首を振っている……。

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